「データを記入していけ」
そのまま、スワンに最後の仕上げをさせる。先ほど計った数値をゴーミンが読み上げていく、
それを自分で打ち込んで、最後にGOボタンを押すと、勝手にメカが組みあがるという仕組みだった。
「うう……」
あれが完成して自分に使われるなんて事は、想像したくない事だった。
「まあ、あとは我々でやる、下がっていていいぞ」
監禁されて一体何日が経ったのか、ドギーはいつになったら助けに来てくれるのか。
愛想を尽かしてもいい気がしていたスワンだった。