ゴスッ!
 誰でもない誰か、麗にとっては気にした事もない他人。
 その人が意味もなく危害を加えて来るなんて想像の外だったから、簡単に麗は気を失ったのだ……
「ん……」
「おや? 起きてしまったかな?」
 声が聞こえた……
「まずは水分だよ」