メレが目を覚ました時、けぶる様に朦々と爆煙の名残が回りに立ち込めていた。
「リオ様!」
 そして確認するのは当然、最愛のリオ様のこと……
 少しはなれた場所で、それでもしっかりとした眼差しでメレのことを見てくれていた。
「あ!」
 いつまで経っても、照れてしまってずっと目が合わせていられない。