ここに来てからもやることに代わりはなかった。
 ゴーミンの子供を産み、搾乳された母乳を浣腸され、チーズを体内で熟成させる。
 これだけを考えていても、どこが人間なのかわからなくなる。
「宇宙では……外見なんかでは人だとは言えない……」
 そう言われてた事がある、でもこの行為だけをみてもただの食物生産プラントの一部でしかない。
「今日は少しあるかしてやる」
「そうなの……」
 薄暗い基地の中、その中を把握するだけでも反抗のチャンスはあるだろう。
「茉子ちゃん!」
 茉子が最初にトラックから降ろされた場所で、頭上から声が聞こえた。
 忘れるはずもないその声の主。
「ことは!」
 ことはは全裸開脚状態で変な吊し台からぶら下げられていた。
「ごめんな、茉子ちゃん……うち茉子ちゃんが、ずっとあの場所であないな事させられてるって知らんかって……」
「いいのよ、ことは!」
「うるさい!」