「ゴーミン!」
 ザンギャックは滅んだはずだった。
 もう、何ヶ月もゴーミンはこの保育幼稚園に姿を現していなかった。
「覚えていたようだな」
「な、なんでここに……」
「しっかりと肉体は維持されているようでうれしいぜ」
 それこそ、茉子の身体を点検するようにいじり倒したあとで、腕をつかんで立ち上がらせる。
「行くぜ、おまえの肉体が必要になったんだよ」
「な……何を勝手な!」
 必要、ザンギャックが絡んでいるのではろくな事ではないはずだった。