「この女は白石茉子! ◯◯保育幼稚園の元保育士であり世界初の人畜、そしてザンギャックの慰安婦奴隷である! そういう生き物なのだ!」
 リードを引いていたゴーミンが街の人の注目を集め高らかに宣言した、何も知らない一般人達がどよめく。
「証拠は◯◯保育幼稚園にしっかりと存在するのだから、これは当たり前の散歩なのだ」
 ゴーミンは茉子の身体を大衆に見せつけながら説明する、街の人達はゴーミンの堂々とした態度を不審に思いながらも、茉子の魅力に取り付かれた若い男性が側に集まるようになってくる。
「保育士の先生じゃないのか、俺たちにもおこぼれとか……あったりする?」
「結構イイ身体してるし美人だよな……」
 男達は徐々に茉子の身体目当てで近づいていく。
「やめて……来ないで……いやぁ……!」
「ああ、けしからん! 何を言っとるのかさっぱりじゃ!」
 老人の声に、その場にいた人々の全裸でいる茉子を許容しようとしていた空気を一変させた。
「そこのバケツは、以前地球を侵略してきたやつらじゃろう! そのザンギャックとか言う!」
「そういえば」
 ザワッ……
「○○保育幼稚園もけしからんという訳じゃな!」
 ゴーミンの予定と違う方向に話が進んでいたのだった。