全裸後ろ手縛りに浣腸まで注入されたまま、犬のリードを引かれながら地上を歩く。
 しかも、山奥や夜じゃなく、昼日向のかつて茉子が暮らしていた町を……
「久しぶりだろ、俺に感謝しろ」
「なにを……」
 拉致された時もこの道を逆に歩いた……つまり。
「ま、まさか……」
「お、気がついたか?」