「は、離してっ……!」
 変身前に戦闘員達に取り押さえられる、振りほどこうにも生身の力では完全に負けてしまっていた。
「これだけ反抗の意志が強いと変身されると厄介だギョイ、情報通り早めに取り押さえて正解だったギョイ」
 情報通り……もしかするとこの新たな組織も何かしらの形でザンギャックと繋がっているのかもしれない。
「これでよろしいのですかな?」
 園児達の避難をしていた園長先生が戦闘員と会話しに現れた。
「あぁ! 俺達の目的はシンケンピンクの身柄確保だけだ、白石茉子さえ引き渡してくれればガキ共の安全は保証してやる」
 戦闘員達と園長先生は最初から取引していたのだった……何もかもが演技だったのだ。