「おい! 嘘だろ!? もう終わりなのか!?」
「勘弁してくれよぉ……! どうすりゃいいんだ……」
 突然チーズの配給が止まりいきなり浣腸されている茉子を見て不安と焦りを覚えた難民達が声をあげる。
「我々ジャークマターは皆さんを見捨てません、他にも行かなければいけませんからここはお任せしますよ」
「ちょ、ちょっと……」
 次々に現れる男たちを放置してその場を離れていくインダベー
「待って、時間が」
 白石チーズにはミルクを浣腸してから腸内で熟成させる時間が少なくとも必要だった、それを知らない難民達はストレスに任せ茉子の母体を中心にゾロゾロと集まり罵声や不満をぶつけようとしていた。
 ナノマシン注入によってチーズの熟成時間はかなり短縮されている茉子の体でも待てないほどに難民達は苛立っているのだ。