普段茉子のリードを引いているのはゴーミンだ、黒子さんがリードを引くのは新鮮に感じる。
「これからどこに……」
 保育幼稚園を出て街中をリードで引かれながら四つん這いで歩く、立って歩ける自分にわざわざ四つん這いで歩く事を指示しているのは人間ではなく人畜として扱われている事を思い知らせる為だろう。
 1分、1秒、考える時間があるたびに葛藤する、常時人畜である事を心に刷り込まされるようだった。
「パパ見て! 人畜さんが散歩してるよ!」
「そうだねぇ〜気持ちよさそうな人畜さんだ……」
 茉子の姿を見かけた親子連れの会話が聞こえてくる、この姿を見られていると感じると陰部から愛液が大量に分泌されてしまう。
 その愛液を街中の人々の視線を感じながら道路ポタポタ垂らしひたすら歩いていく。