セラや後輩達にはヨコザコレクションの事はあまり話していない、コレクションの存在を知ると彼女らも巻き込みかねないからだ。
(園内を捜索するからここの保育園幼稚園の園長先生に挨拶と許可をもらわないと……)
セラと園児達が猫と戯れる姿を少し見守った後、茉子は職員室の扉を開ける。
「失礼します、園長先生……あっ……!」
職員室に入った瞬間に真横にあった資料にすぐに視界に引き寄せられた……その資料だけ異様な空気感を漂わせている気がした。