「どうして……私はここに……」
 何かに導かれたかのように保育幼稚園の銘板を見つめる……
 考えすぎかもしれないがここ最近、丈瑠との夫婦生活に違和感を感じていた。
 特に丈瑠との日々に不満がある訳ではない……むしろ幸せなぐらい、だけどこの奇妙な感覚をどうにかしなきゃいけない気がしたのだ。
……こう何か世界の理が歪んでしまっているような……。
「私、疲れすぎかな……?」
 丈瑠との関係性を疑ってしまう自分にハッとする、気持ちを切り替え保育幼稚園の門を見つめる。
 夫が帰る前に何とかしようとしたのだが……中に入るとそこには目を疑う様な光景を目撃することになってしまうのだった。