「テレポートが出来るから、敵の本拠地へ行く!」
「え、敵の本拠地?」
そのジャスミンさんの発言は衝撃的だったと同時に畜舎、保育幼稚園内に囚われている私達にとって残された手段がそれしかないのも理解した。
「こわいよぉ……ミオちゃん!」
「ニンジャたるもの恐れるべからず!」
皆それぞれ不安も交えながらも茉莉花さんに掴まり心の準備を整える。
天井から繋がっているぶら下げられた搾乳機がミルクを垂らし、緊迫した空気を甘い香りで満たしていた。