「ああ! こんな……まさか……」
 あっという間に二人のスーツが消える。
「ことは! 逃げ! くはぁ!」
 目の前に一人のゴーミン、ことはは動けなかった。
「逃げる? 出来ないよね?」
「二人を助けて!」
「良いよ」
「ダメ……ああ……こんな……」
 必死にことはを止めようとする、二人だった。
「人畜は黙っててよ、おばさんと話をしてるんだから」
 ゆっくりと目線を会わせていく。
「シンケンジャーの淫らなる力を頂戴」
「あげたら、二人を」
「もちろん」
 確認しようとすることはの言葉に被せ気味で肯定する子ゴーミン。
「良いわよ」
「いっただきます!」
 ことはの、いや薫や茉子からも力が抜けていく……
「よし、手に入った」
「じゃあ、二人を!」
「おばさんバカでしょ?」
「え?」