「ほら、言う事を聞いてよ茉子先生ミルクもチーズもちゃんと流通に乗せられるって園長先生も言ってたよ」
「え……園長も……」
今日まで茉子の前に来てくれないと思っていたら。
「うん、ミルクはもう販売してるって」
「そ……そうなの……」
「まずは地元でB級グルメみたいに人気を集めたいって、何か料理法も考えるってさ」
優しい先生だった。
レジェンド大戦で変身能力を失い、そこから再びこの道に戻ってあちこちの面接で落ちる中で、
唯一茉子を受け入れてくれたのがこの保育幼稚園の園長先生だった。