「今日もいっぱい産まれたね!」
 ちゃんと一人一人臍の尾で繋がっている。
 茉子の子宮内で胎盤はどうなっていたのかとか、考えたくもない。
「10人もいるね、茉子先生……もう何人のお母さんなの?」
 覚えてもいない、ここで出産を経験しただけでも……
「すごいね、うちなんか一人っ子だから羨ましい」
 子供の顔……いずれ誰かを殺すことになるゴーミンの子。
「生物界では、弱者ほど子沢山なんだ」
「そうなの?」
「ああ、誰かが生き残ればいいと言う事だからね、宇宙は弱肉強食で、生き残るのが大変なんだよ」
 弱者……確かに茉子は弱者でしかない。誰も守れない。