「茉子殿お待ちしておりました、名誉市民のお客様が待機しております」
「えっ……い、今から……?」
「はい、衣服も当然いりませんので……」
だが、奥の部屋で名誉市民の老人が待っていると、服を脱ぐように黒子に申し付けられた。
「ここで、なの?」
「はい」
まだ門もくぐっていない、ここはまだ屋外も同然だ。
稽古が始まるまでもうすぐだというのに……しかし、ザンギャックの慰安婦である茉子に拒否権は無い。