両腕を再度縛られた後、目の前に『ある物』を見せられ戦慄する……。
「このボタンを押すとどうなるか、覚えているだろ?」
 目の前で見せつけられたのは3点ピアスのコントロールボタン……ザンギャックに拉致され無理矢理装着された日から今日までずっと茉子の身体の自由を奪ってきた代物の簡易版、名誉市民にザンギャックTVで視聴者プレゼントされた物だった。
「いや……止め……❤❤❤」
 それが押されたらどうなるか、嫌と言うほど茉子の身体は教え込まれていた……そして、そのボタンは非情にも目の前で押されてしまったのだ。