「何を言っても仕方ないのよね……反抗するすべもない……」
 命令されるがままに外に出る、知り合いを探すといっても長年に渡る人畜生活によって人権も剥奪され世間とも隔離されていた茉子には少し難しい内容だった。
 保育幼稚園の関係者は皆茉子の素性を知っている。
「さすがにそろそろ無茶かな……?」
 普段こういった私服を着て出かける時はジーパンやタイツなど肌の露出が少ない物を好んで履いていた、だけど園長先生が用意してくださった衣類にズボンは無くやむ得ず素足を出す……。
 ナノマシンによって外見上の若さを補正されているとはいえ30代で短いスカートと生足露出は恥ずかしく感じる。
 シンケンピンクとして外道衆と戦っていた頃は20代……牝奴隷としてもかなりの年月が経ったんだなと感じてしまう……。