「羨ましいのか?」
少し離れた木陰で響子は元黒子の情夫に身体を弄られていた。
「そんな事……」
つい、もとの世界で夫だった衛の後をつけてしまった……それを情夫は見ていたのだ。
「気配を消すのは得意なんだよ」
「よろしいか?」
背後から声がかかった……