途中から気が付いていた、ルカにとって身に起きている事象の結末が……
「なんだよ……」
『ほう、私の存在に気が付いていたのか……』
「ずっと観てやがって、金払えよ」
 意識だって真っ白だし、眼球に映る景色だって光しかない。
『価値の相対化は必要かもしれない』
「前に、一度会ってるよな」
『……』
「黙るなよ」
『生きて来た過去が現在を作るのでは無かったのか?』
「……」
『今度は君が黙ってしまったね』
「みんなを助けてくれよ、こんな偶然は無いんだろ?」
 インサーンにより、アイムを苦しめるために作れたのが、ルカに凌辱された感覚をトレースする装置だった。
 それを、ヨコザの発案により全現地徴用慰安婦に広げられた。
『でも、良いのか?』
「ああ……こんな悲しい結末はいらない、次に来る後輩にはこんな思いはさせたくない……」
『ほう……』
 だから、淫らなる力を各地で発動させ、結果それをトレースさせられてたルカの精神内で全部が集合してしまった。
「宇宙一の淫宝、今回は使わせてもらうぜ……やっぱり同じだったな、宇宙一のお宝とさ!」