「恨んでますから……気を付けて下さいね」
 そう言いながら三点のピアス穴に釣り針を通して天井付近から吊り上げられていた。
「え? これで?……」
 つま先立ちでルカは一晩を過ごす事になってしまった。
「では、朝にお迎えに上がります、母様」
 ドアが閉まった……
 ルカが数歩前に進む、足が付くどころか壁に身体を預けることが出来た。
「なんなのよ……これ……」