「じゃあ、よろしくね」
 ハカセの研究室をルカは早く出たかった、何かぼろを出す前に……
「なにかまた、僕ぐらいには言ってくれていいからね」
「ハカセ……」
 ハカセはルカに聞こえるか聞こえないくらいの声で、振り向きもしないでそう言ってくれたのだ。