いつもなら、間を開けずに次なる凌辱者が現れてはすぐにピアスが揺らされるのに、今日は少しばかり休まされているのかもと思わないでもなかったが、奴らにそんな優しさは無い事をルカも身に染みてわかっている。
「おや?」
 いつの間にか遠巻きにしていた名誉市民が去り、ゴーミンどもが輪を詰めながら複数人で集まって来ていた。
「今日は俺たちが使わせてもらう、ルカ・ミルフィ おとなしくしてもらおうか?」
 いつもの雰囲気じゃない、何かを警戒している様な……
「いつもと同じようにピアスを揺らせばいいじゃないか?」
「どうせそうなるのは同じ事だ、折角だから普通に抱いてやるよ」
「何かあったな?」
 すぐさま、ルカは剣と銃を取り出していた。