「アイムは!」
 ツーカイザーの大いなる力を使って、デカベースのラボに突然ルカは現れた。
「おかえり……御苦労様」
「もう、心配なのはわかるけど最初に叫ぶ言葉がそれ?」
 ジャスミンも苦笑して迎える。
「他に心配することも無いからな」
「で……上手く行ったのかしら?」
 もちろんスワンにとって大事なのは、単独でルカに行って貰う結果になってしまった事に関してだ、なにせミルクレンジャーキーはルカしか持っていなかったから。
「渡し終えたよ、流石に全部の世界は渡れないけど持っていた物の内、私とアイムが使う分の四つを残して全部な」
 話を聞きながら、ジャスミンがくすくすと笑う。
「なんだよ」
「地球に帰って来る度に、全部の戦隊にお願いしてレンジャーキ−借りて回るゴーカイジャーが全部の戦隊へとレンジャーキーを渡して回るとかギャグだな!」
「そっちの科学者さんが言ったからだろ、せっかく使いっぱしたのによ! もういいぜ!」
「アイムさんは、向こうよ」
 ちっと舌打ちしてからルカは指差された部屋を目指した。