「何を考えているのだ、インサーン。今は迂闊に動く時ではない」
「今動かずに何時動くのですか、ダマラス様」
主のいなくなった、ギガントホースの艦橋で二人の患部は今後の動向で意見を異にしていた。
「保身か、さもしいな」
「何を仰いますか、この艦隊の目的はただ一つのはず……ダマラス様にはそれを遂行して頂たいものですわ」
「で、お前が管理しているつもりの海賊二人で、何をしてみせるつもりだ?」