「しかし、あれは……殿下が」
「ほほう……この馬鹿げたパーティには何かしらの裏があったわけだな?」
「いえ……陛下、けしてそのような」
 後継者を用意したはずなのに、なぜか事態はおかしな方向へ動いていた。
「えっと……この女達は」
「しってるっしょお、海賊だろ、最近殿下が賞金額を上げるように言ってきていたから
 その通りにしたんじゃないかい、なんでまだ生きているのかなぁ?」
 ダイランドーは軽い口調で全てをぶち壊していく。
「奴隷にしたと言うのだ、懸賞金が欲しいということだろう」
「あ、陛下それは気づかなかったよぉん」
 何で理解しない、インサーンは歯噛みしたい思いだった。