「本当にこんな所でいいんですか?」
「かまわないわよ、だって一日この学校って所に居ればいいんだから」
 ルカはデジタル研究会とか言う、案内を仰せつかった生徒たちのベースに居座ることを決めた。
「なんとお呼びしたら?」
「ルカよ」
「ゴーカイイエロー?」
「そうだけど、え?」
「申し遅れました、城ヶ崎千里。メガイエローです」
 にかやかにそう告げる彼女をみて、違うものだとルカは思う。
「そんな気はしてた」
 そして、気になることがある。
「その……城ヶ崎だっけ?」
「千里で良いですよ、そう呼んで下さい」
「そう、じゃあ千里……一つ聞きたいことがあるんだけど」
 これまでに何人ものレジェンド女子がザンギャックによって何をされてきたか、ルカは嫌と言うほど見せられてしまっていた。
「ここには……」