「ほら抜いたぜ、マーベラス」
「くっそぉ!もう一戦だ!」
「何度でもやってやるさ!」
「二人ともなんて体力だよ」
「なに言ってやがる、これくらいでバテてたら大会で勝てないぜ!」
「そうだぜ、さあ行くぞ!」
 コートを走る音、ボールのはねる音、そして無邪気な声……全部が驚くほどにはっきりと聞こえてきた。
「ひひひ……締め付けが良くなったじゃないか、このマゾ奴隷が」
 マゾ奴隷……
「恥ずかしいことが大好きなんだろ?」
 恥ずかしいことが……大好き……
 そうなのだろうか……
「おらぁ取ってみろ!」
 マーベラスが今こっちを向いたら……
 ゾクッ……
「おお!」