天井から吊るされていた縄が緩められ、床に倒れ込む。
 いつもなら撮影終了後に気が向いたゴーミン達に犯されて1日が終わる。
 しかし、その日は違っていた。
「次の仕事に向かうぞ。」
 次の撮影があると言われ愕然とする。
「そんな……」
 今までハードな撮影をさせられていたにもかかわらず、次の撮影があると言われたのだ。
 しかし、拒否することはできない。
『お前が拒むのなら他の者にやらせるだけだ。』
 かつて言われたセリフが美月の思考を縛りつけていた。
『私がやらなきゃ……』
 俯いたまま立ち上がる。