両腕に力を入れて体を起こすと、口からはよだれを垂らしながら喘ぎ声を上げて、犬の動きに合わせて自分からも腰を振っていく。
「うわ……」
「マジかよ……」
「ありえない……」
「最低……」
 犬相手に腰を振ってよがる美月の姿を見て、ひいていた生徒達が今度は下卑た笑いを浮かべている。
「犬相手に感じているのか」
「変態……」
 犬相手に腰を振って犯され、その姿を大勢の知り合いに見られて感じている。(ように見える)
 美月の境遇を知らない者からすれば、今の美月は“ただの変態”でしかなかった。