「飲み終わったら、口を開けて見せてね。」
 カメラに向かって口を開けると、精液を飲み込んだ事を見せる。
「“たくさん出していただき、ありがとうございました。”」
「どうだった?」
「“美味しかったです。”」
 苦く生臭い精液を美味しいと言わせられる。
「そうじゃなくて、撮影の方。」
 カンペに書いてある事を読み上げただけなのに、美月の勘違いで精液の味の感想を言ってしまった事にされる。
「“あはは……楽しかったです。”」
「そう、なら良かった。」
 俯いて心にもない事を言わされる。
「“だけど、次回はもっとハードな内容だと嬉しいです。”」
 カンペに書かれたセリフで次がある事に青ざめながら言う。
「わかった。次こそ美月ちゃんが満足できるようなの考えておくよ。」
「“お願いします。”」
 泣いたままの顔をあげて無理やり笑顔を作る。

 やっとカットがかかると、美月は泣き崩れる。
「まだまだ不自然だが、デビュー作で緊張しているように見えなくもない。」
「次回からは、もっと自然な笑顔を作れるように努力しておけ。」
「もっと自分から腰を振れ。」
 美月が泣いていても構わずに、ゴーミン達は撮影中のダメ出しをする。

 今日はもう帰っていいぞと言われ、詰所を後にする。
 制服は破られ、財布や鍵の入った鞄もサリィに犯された裏路地に置いてきてしまっている。
 痛む体をかばい、身を隠しながら、人通りの無い裏道を進んで裏路地に向かう。