駅に一つだけポツンと置かれたメモ書き、誰か通った瞬間にそこに書かれている事は当たり前の様に見られてしまう様な状態だった、だから美月も気が付いたわけだが。
『美月は、駅舎で服を脱ぐ事』
 無人の改札を抜けた先の壁に、視線の高さで置かれていたのだ。
「ふう……」
 命じられ、指示されるまま制服を脱いでいく。