「ステージ上ではそんな顔をするな。」
「無理矢理にでも笑え。」
無茶を言うなと思ったが、口には出せない。
「はい…」と小さく答えて指で口を開いて笑顔の練習をする。
美月のデビューAVの発売イベント開催のアナウンスが店内に流れ、イベントブースに人が集まってくるのが控室にいてもわかった。
美月の紹介文が読み上げられた後、ステージに上がると拍手が起こりフラッシュが焚かれる。
美月は用意された椅子に座ると、店員が予め決めてあった質問を読み上げる。