「1週間は、ココでお披露目だ。」
 調印式の後、歩道に生やされた慰安婦の固定具。
 学校や、詰所からの帰りにそこで服を脱ぎ、固定具を子宮まで入れなくてはならない。
「お披露目の期間中は抜いてはならない。」
「食事も排泄も、その場で済ませろ。」
「何かされても逆らってはならない。」
「監視カメラが付いているから、生命に危険が及ぶような真似もさせない。」
 そう言われ、お披露目会の会場と言われた交差点に通い続ける。
「いたいた、アレが新しい慰安婦だとさ。」
「へ〜、今度は、どこの戦隊だって?」
「いや、戦隊ヒロインじゃないらしい。」
 美月を見に来た男達は、美月の話をしながらパシャパシャと写真が撮っていく。
「でも、ザンギャックがわざわざ正式にお披露目したって事は、どこか戦隊の関係者とかなんだろ?」
「いや、よくわからないが、自分を戦隊ヒロインだと思っているらしい。」
「なんだって……そりゃ、随分と痛い目に……」
 馬鹿にするような蔑んだ笑みを浮かべて美月の体を見ている。
「なんでも、AV女優としても活動しているんだとさ。」
「ほう……コレは……」
 目の前で美月のAV紹介サイトを見ているらしい2人組は、画面と美月を見比べている。