「やった♪」
 携帯に流れて来たにじ嫁通信の情報通り、ズキューン葵のレアカードがもらえる販促キャンペーンに並んで、お目当てのUR葵ちゃんをゲットした美月。
『ふふふ、コレはおじさんもゆめりあも持ってないはず♪』
 美月が並んでいた列には、見知った顔はいなかった。
 ゆめりあや信夫の羨ましがる顔を思い浮かべて、ついにやけてしまう。
『ダメだ、我慢できないwwww』
 何度も手に取り、ニヤニヤしている美月……
『早速、自慢しに行こう!』
 カードをかざして、優越感に浸りながら歩き出す。