平和が戻ったはずの世界で
 ザンギャックの慰安婦としての仕事は無くなり、目の下のクマは無くなったが、美月はAV女優という立場から逃げ切る事は出来なかった……
 ザンギャックや名誉市民達の撮影するAV以外にも一般のAVメーカーでも撮影をしていた美月は、ゴーミン達が居ようがいまいが、悪意ある人間達にとっては関係なかったのだ。
既に美月の出演料がAVメーカーからザンギャックプロに支払われ、撮影の為に組まれているスケジュール(スタジオや機材、男優等手配済み)に穴を開ける事は出来ないと言われ、拒む事が出来ずにずるずると続ける事になってしまう。
 そして、どれが本当の話なのか確認出来ない美月は、今日もAVの撮影で大勢の男達や動物に犯されて喜ぶ演技をしている。
 しかしその日は違っていた……その場にシャチークが紛れ込んでいたのである。