「おい、なんだその格好は!?」
 美月と優香の格好を見た憲兵が、美月達を止める。
「ンコソパの性奴隷は、こう言う格好をしているんですよ。」
 イシャバーナの性奴隷は最近までなかった事もあり、その辺で見かける事もない。
「ンコソパにも奴隷制があったのか?」
 憲兵は訝しむ。
「ヤンマ様はああ言うお方なので、あまり大きな声では言ってはいないですが、禁止事項は無いですよ。」
 それは事実だった。
「ンコソパの性奴隷は、そうと判る見た目にさせておくのも主人の義務なので。」
 コレは嘘である。
 が、性奴隷に羞恥を与える格好をさせている主人は多い。
「こちらの国では、そう言う露出した格好は控えて貰いたいのだがな。」
 憲兵はそう言いながらも、美月や優香から目を離さない。
「本来なら全裸でも問題ないのですが、流石に他国へ行く際にはね。次からは善処しますよ。」
 男は美月と優香のリードを引いてイシャバーナに入国した。
「最低……」「う……」
 そもそも美月と優香は性奴隷では無いが、そう言う扱いをされている。
 イシャバーナに入国する際に2人を“性奴隷”として登録した事で、今後は正式に“性奴隷”として扱う事が出来るようになった事を2人は知らない。