「ひぎいいいいぃいいい!」
 その場に用意されていた瓶には『横沢肛内研究所』で精製された何種類かの浣腸液で、腸内の粘膜に触れただけで激しい化学反応を起こす。
「ひゃひゃひゃひゃ!」
『博士、逃げてもいんじゃにゃいかな?』
『逃げてください、博士!』
『こんなのに付き合う必要はないぜ、逃げちまいな!』
 それは博世が観た初めての重妄想かもしれない、みんなの声が心に響いたのだ。