ちょっとしたヒントを元に秋葉原の中古書店のなかでも、同人誌を日本で一番取り扱うお店のそのコーナーに入り込んでいた。
その中でも博世は20冊で100円コーナーしかも男性向け創作ジャンルにおかれたぎゅうぎゅうに同人誌が詰め込まれたダンボール箱が並ぶ前に立っていた。
「きっとここよね」
気が遠くなりそうな量の前に、細分化されたジャンルの張り紙を目印に『陵辱』の箱から捜し始める。
「これかも!」
博世が思わず声を上げるまでに、1時間ほど、早いのか遅いのかそれはよくわからない。
「どれにゃん?」
「うわぁ……こんな所よく探しましたね」
「見せて下さい」
みんな口々に博世の元に集まって来た。
「恥獄辱姦肛嬲……確かにこれね」
美月がエロ同人誌を真剣な眼差しで見ているのは何処か微笑ましい。
「プレミアもついて無いし、大した同人誌じゃないにゃん」
「八手さんに比べて小物過ぎる」
「それでも、こいつが色の根源なのね……」
他の子たちがマイペースで助かるという物だ。
「「C・モンキー」」
「こいつが今回の神って事ね……」
さあ、後はラスボス戦のみ、世界中のヒロインを非公認の我らが倒すのだ。 |