檻を抜け出しても通路には幾つものゾーリ魔がいる、アミィとしては少し前のことを思い出して、動きが一瞬止まる。
「アミィさん!大丈夫ですか?また……あんな事に」
「大丈夫、平気よ……」
 強き竜の者が、恐れを抱くなんて事はありえない。
「行きましょう!」
「本当に秘密よ、恥ずかしいんだから……」
「え、はい……」
「私が足で録画予約が出来る事もよ」
 念を押すのを忘れない。
「はい……」