カランカランッ
「ふぅ……じゃあ、お先に……」
 なんでこんな生活、そう思いながらもこのお店は未練なのだろう。
 4時とうに過ぎ、まもなく5時になろうとしている時間。
「洸に会えるかな……久しぶりに朝ごはんでも作っちゃおうかな……」
 それが生きる希望で、それが我慢している理由。