「あ!」
 突然、身体の奥が燃えるように熱くなると、立っていられない状態になり腰から砕けた。
「おやぁ伊賀崎の従姉妹さん、どうしちゃったのかな?」
 ブブブブブブブ……
 ピアスまで振動していた。
(こんな時に、なんて事……)
 出発前に施されたナノマシンが、何か悪さをしているのかもしれなかった。