プルルルルル……
「なんでしょう?」
 大学での生活は快適とはいえない状況で、霞にとっては毎日針の筵には違いない。
 とはいえ、地球上で学べるレベルを超えた科学には満足していた。
「なんだよ、霞」
「いえ、見知らぬ番号からの電話ですね」