「え?」
 ズルズルとそれが腸内を移動していくのが、手に取るように解った。
「なにを……入れたのですか?」
「ナノマシン発生器だってさ」
 言葉の意味が理解できない。ナノマシンという言葉の中にどうなるのかを決定するような意味は含まれない。
「霞の肉体を腸内から、色々と改造してくれるナノマシンを外部命令で発進させる機械」
 何という事だろうか、人としての尊厳まで弄ぶ気らしい。
「まさか」
 理解できた。
「わかった、流石だね。霞は理解が早い」
 本来腸内に触覚はない、しかし移動しているのが手に取るように解ると言うことは……
「ちゃんとナノマシンは仕事を始めているらしいね」
「!」
「さあ、呼び出しには早く応えなくちゃ」
 正志君が霞の服を、用意してくれていた。
 とうぜん、下着はしばらく見ていない……