「!」
売店が立ち並ぶスペースの隙間からゴーミンが呼んでいるのが見えた。
「行きますわ」
もう、何も選ぶことなどは出来ないのが霞の立場なのだと理解している。
みんながどう考えているかは別にして、ラスト忍者レースの最下位は霞だろう。
「今日もあそんでやろう」
近寄ってきた霞にゴーミンは気さくに話しかけてくる。当然友達などではない。
「最近は大学で人間相手に好きなことしてるみたいだしな、ご主人様が誰か、今一度身をもって教えてやろう」