園内には誰の気配もない、本当にここには霞とご主人様だけのようだった。
「はい、霞のいつもの格好になろうね」
いつものと言われても
「何のことですか、ご主人様」
「え? わからないの霞」
またバカにしたような目を向けて来る。
「僕の前では」
そういって鋏を持ち出してきて、霞の前に回った。