「ちょっと慌てていたものですから……」
とろ火に火照った身体を必死に宥めながら、頭を下げる。
「いいよ」
相手は男子だったし、少しくらいは気恥ずかしい感情が霞にもある。
「では……」
そのまま擦れ違おうとした時。
「きゃ!」