「じゃあ行くよ」
 今度は外に連れ出される。
「今度はどこへ?」
「いいから、いいから」
「そう言われても……」
 グイグイと引かれて、町中しかも商店街へ歩いていく。
「あ……ああ……」
「イったの?」
「はい……だから……」
「教室に戻って線をを一本引いたら終わりだね」
 止まる気なんか、当然無いのだった。