「まあいいや、じゃあさ、これ入れていい?」
 ザンギャックの薬品注入器だった。
「尻の穴に入れると……」
 体中の快感が増幅するナノマシンを、入れられた経験のある霞は、ぞっとする。
「イヤです……」
「これは、チーズを作れる様になるナノマシンさ」
 数美さんやその他の戦隊の先輩たちの姿が思い浮かぶ。
「そろそろ仲間入りじゃない?」
「そんな……人間をやめろって事ですか」
「まだ自分が人間だと思ってた?」